Column
#9
by marcy B
一昨日(10/18)の朝日新聞朝刊に
上海ガニの業者が偽物対策として
特製の指輪をして登場したという記事が載っていた。
江蘇省・陽澄湖産のみが正真正銘の「上海ガニ」。
特製指輪は一緒に調理ができ、
模造品を作るのも難しいという。
さて、偽ブランド品の天国で、どこまで効果があるだろう？
取材で訪れた香港で、
旬になるとデパートの１階に特設冷蔵ブースを出して
販売していたを何度か見かけたことがあった。
宝石売り場のすぐ横だったので非常に違和感を覚えた。
実はそれまで何度も取材で香港を訪れていたが、
恥ずかしながら、
昨年、横浜中華街で食べるまで上海ガニを味わったことがなかったのだ。
デパートの店員に
「足も細いし、身も小さくて食べるところ少ないじゃない、そんなに美味いの？」
と尋ねたら、
「すごく美味しいですよ。淡水で育った上海ガニは濃厚な味噌を楽しむものなんです」
と、とろけるような目で教えてくれたので、
「へえ、そうなんだ」と妙に納得したのを思い出した。
以前、茨城の山中で、簗（やな）漁を取材したことがあったが、
やはりその時、案内をしてくれた方が淡水で育った天然の藻くずガニは味噌が美味いと言っていた。
その方によると海のカニよりも濃厚で比べものにならないので、
捕れると高値で買ってくれるファンが大勢いると話してくれた。
たしかに上海ガニも高値が付いたブランド品。
今度は、宝石売り場の横で売っているのを見かけても、
指輪をしているのだから違和感はないか!?
（20/10/2004)
＊１ 朝日新聞の記事によると上海のレストランでは１杯約80元（約1000円）で例年並みとか。ただし、これが香港の
レス トラン、さらには横浜中華街へと空輸されると値段はつり上がっていくのは推して知るべし。
Copyright (C )2004 studio Bronx Inc.
All Rights Reserved.