Column

#47


by marcy B  

 

びっくりした その2

先週末の土曜日、
朝、植木の様子を見にバルコニーに出たときのこと。

10月に仕掛けたネズミ取りは
約4ヵ月の間、まったく現れた形跡すらなかった。
金属製の檻のなかに吊した餌に触ると
バネが外れて檻の扉が閉まる

超アナログな罠だ。

餌として吊した煮干しは、
北風にさらされ、さらに乾燥して、
いつもカチカチになっていた。

この朝も、どうせかかってないだろうと思い、
餌を交換しようとネズミ取りを見ると
バネが跳ねて、持ち手が上がり
罠の扉が閉まっていた。

もしや!

なかには丸々とした茶色いネズミがいた。

や、や、やったーっ!!!
遂に捕まえた。
見えない敵事件
「容疑鼠、ドブネズミ捕獲」

片隅から檻を取り出すと
まったく動かない。
うん? 死んでる?

罠が置いてあった辺りをよく見ると
ネズミの糞やおしっこと思われる濡れた跡があった。
罠にかかってからかなり時間が経っているのか
ネズミ自体もカラカラになっていた。

そういえばこの2週間、
忙しく、休日出社などで
植木たちの世話をしていなかった。
檻を見ることもなかったので、
かなり前に罠にかかっていたのだろう。

容疑:クワガタ2匹殺害、及び食物略取(カブトムシの死骸を含む)
被疑者:ドブネズミ、発見時死亡
死因:餓死、または凍死、あるいはその両方
体長:15センチ(尾までいれると約30センチ)

まあ、始末する手間が省けたのは幸いだった。
いくら犯罪鼠とはいえ、極刑を自らの手で行うのは
子年生まれとしては少し忍びない。

死体はコンビニ袋に入れ、一般ゴミとして捨てた。
安らかに眠れ。
ただ、エイリアン同様、
1度に8〜9匹の子どもを産むというドブネズミ。
ネズミ算式で計算すると
見えない敵はまだまだたくさん潜んでいるはず。
油断はできない。
新たなる煮干しを吊り下げ
見えない敵パート2の来襲に備えた。

実は4ヵ月も罠にかからなかったので
半分諦めていた。
まさか本当に罠にかかるとは・・・

びっくりした!

  
容疑鼠・ドブネズミ捕獲に成功。水分が蒸発してしまったのか、尻尾まで入れると30cm近い大きさながらすごく軽かった。写真で見ると可愛いく見えるが
(特に真ん中の写真)、しかし実際には齧歯類・ドブネズミの凶暴な顔でした。合掌

(14/02/2006)


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