Column

#41


by marcy B  

 

スティルス、見えない敵

来る〜♪、きっと来る♪♪、きっと来る♪♪♪

奴が現れた。
今朝、バルコニーの木製長椅子の下に置いてある
カブトムシの幼虫を入れた衣装ケースを見ると、
埋めたはずのカブトムシの死骸が
掘り起こされバラバラになっていた。
硬かったのか、なぜか頭の部分が残っており、
角のあるオスと角がないメスの頭部が無惨にころがっていた。
ケースの中ではあるが別々の場所に埋めたのに、
2匹ともやられていた。

カブトムシの幼虫を入れた衣装ケースは
外気が入るよう、ケース上部の蓋は
手前側に3センチ程度の隙間をあけてあった。
しかも、その隙間の前にはもう1枚同じ蓋を立てかけてあった。

最初に見たとき、蓋はずれておらず、
普段の状態のままだった。
長椅子の下から衣装ケースを引き出し、
蓋を開け、霧吹きで水分を補給してやろうとして
今回の襲撃に気がついた。
スティルス、存在の見えない敵の脅威。
この惨状はまるでテロだ。

カブトムシの幼虫も餌食になっている可能性が高い。
出勤前なので、幼虫を傷つけないように
丁寧に腐葉土のなかを探している余裕はなかった。

おお、ホーペイ!

先日いただいた中国産オオクワガタは別の飼育ケースに入れ、
寒さ対策で新聞紙を回りに巡らし、段ボール箱に入れてある
ケースを外に出し、腐葉土を指で掘りながらホーペイを探した。

クソッ! こっちもやられちまったか・・・

と、思っていると、
腐葉土の下の土がもぞもぞと動いた。
土をどけるとクワガタの黒い背中がもがいていた。

よかった! 無事だ!!

土と腐葉土を戻し、厳重に新聞紙でカバーして
段ボール箱に入れた。
寒さ対策が、侵入対策にも役だったらしい。
SECOMしてますか?

バラバラになったカブトムシの亡骸を集め
再度、腐葉土の下に埋めた。
今度は夫婦一緒に。

さらに、先日購入した金属製で箱形のネズミ取りに
息子のアンパンマン・チーズを罠の餌にした。
果たしてベタなトラップにかかるか疑問だが、
手をこまねいているよりはましかと思った。

3センチ程度の隙間、蓋を動かさずに中に入れる、
小さいネズミなのか?
容疑者スチュワート・リトル!

それとも逃げだしてきた放浪のハムスター?
しかし、以前見かけた糞の大きさからすると
ハムスターよりも大きいはず。
ハム太郎は容疑者リストから削除。
イモに残っていた齧歯類(げっしるい)の痕跡から
モルモットか・・・

急に涼しくなり、餌が無くなったのか
敵は死骸を食べるほど飢えている。
いずれにしろ、姿の見えない敵との戦いは続く。
決着へ向け、いよいよH&K_MP-5KA4購入か・・・

来る〜♪、きっと来る♪♪、きっと来る♪♪♪

(21/10/2005)


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