Column

#35


by marcy B  

 

子供ためにクワガタを探しに行く#2・エピソード4

捕獲したクワガタと、いただいたカブトムシを
それぞれの体に合った飼育ケースに入れるため
日曜大工センターに行き
飼育ケースやクヌギの丸太などのセットを購入した。
昆虫ブームだけあって、土、丸太、枯葉、ゼリー状の餌など、
これさえあれば完璧な飼育環境ができる。
まったく便利な時代になった。

少しでも自然の環境に近い方が良いだろうと思い、
バルコニーのテーブルの上に飼育ケースを置いた。
サワガニの際に購入した葦簀(よしず)で
テーブルに直射日光があたらないようにもした。

数日間はカブトムシ、クワガタとも餌をよく食べていた。
朝晩、子供と霧吹きで水分を補充したりしていたのだが、
先週末からクワガタの姿を見なくなった。
最初、昼間は土の中にもぐっているのだろうと思っていた。

しかし、異変にきがついたのは、
クヌギの丸太状の木片が、あちこち穴が開いているのを見つけた時だった。
最初は「クワガタって、凄い。こんな太い木に穴をあけちゃうんだ」
と思っていたのだが、どうも様子がおかしい。
あんなに小さなクワガタが、いくら挟む力が強くても
こんなに削ったり、穴を開けられるはずがない。

なにげにテーブルの下を見ると灰色や黒色の
5〜7ミリの細長いものがいくつも落ちているを見つけた。

げっ、ネズミの糞?

慌ててクワガタの飼育ケースを開けて、
土の中を掘り返してみた。
いない・・・
クワガタ夫婦、失踪!?

UFOに掠われたのか、ネズミに食べられたか??

話し的には前者の方が面白いだろうが、
状況証拠からすると後者、
現実的に考えてもネズミの仕業だ。

すぐに日曜大工センターに行き
ネズミ取り用の罠を購入し、バルコニーの数カ所に設置した。
昔ながら針金製のモノもあったのだが、
後処理の事を考えると、ゴキブリホイホイのネズミ版の方が
楽だろうと、粘着式のトラップにした。

設置から1週間以上経ったが、捕獲はいまだない。
クワガタの飼育ケースの蓋を開けることができるのだから。
やはり頭が良いのだろう。
小賢しい人間が仕掛ける罠などに簡単にひっかからない。
都会のネズミは強者が揃っているらしい。

糞の多さから、8月の中旬から出没しているのだろう。
というのも、たまたまサツマイモとジャガイモたくさんもらたので、
段ボール箱に入れてベランダに置いたことがあった。
何日か後に箱を開けると、
サツマイモが囓られていたのを思い出した。

なんてこった!

もっと早くにネズミ駆除の対策をしておけばよかった。
野菜はもとより、食べ物などベランダには滅多に置くことはないので、
油断していた。
まさかこんなことになるとは・・・

新たなる敵の出現。

エピソード4
to be continued
(13/9/2005)


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