Column

#3


by marcy B

 

 

少子化に歯止めをかける

わが社のスタッフのひとりが 、現在、産休中だ。
最初のお子さんは生後2ヵ月で保育園に預け、
バリバリと仕事をこなした有能な人材だ。
ところが、第二子誕生後、今度はなかなか仕事に復帰できないでいる。
保育園に空きがないからだ。
彼女としてみれば、長男と同じ区立の保育園に預けたいと思うのが当然のことだろう。
忙しい朝に、保育園をかけもちするのは大変だ。
当然、お迎えも同じこと。
しかし、同じ保育園で欠員がないので、入園できないのだという。
たしかに受け入れ側の保育園側としても許容量というものがあるだろう。
あきらめて近隣の区立保育園をあたってみたが状況は同じらしい。
私立や無認可では保育料が高すぎて、何のために働くのかわからなくなるという。
少子化が大問題になっている時代に、子どもを預けることができない。
それも兄弟のひとりは既に預けているというのに。
なんの優遇処置もないのだ。
そんなことでは、働く女性は2人目どころか1人目すら産むに産めないではないか。
まったく行政は何をやっているのかと大声を上げたい。
本当にお役人様たちは現実を見ているのか疑いたくなる。
「少子化に歯止めをかける」なんてのはただのお題目でしかない。
はたして日本の未来は大丈夫なのだろうか?

(05/10/2004)


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