Column

#28


by marcy B  

 

サドンデス


兵庫県尼崎市の電車事故で犠牲になった方々のご冥福を祈ると共に、
残されたご家族、親族の心中を察するに余りあるものがある。

朝、元気に出かけたのに・・・。
突然の死。
悲劇としか言いようがない。
既に事故から半月近く経つが、
ニュース等で遺族が映し出されると
いたたまれずチャンネルを変えてしまう。
悲しみは時間が経つほど大きくなる。

つい先日までニュースのトップは中国での反日デモだった。
香港取材があるのを知っている友人が心配して聞いてきた。
「また取材に行くんでしょ、あんな危ないところへ行って大丈夫なの?」
心配ご無用
あんな状態では日本人観光客は行かなくなるし、
当然、ガイドブックも売れなくなる。
出版社に在庫が溢れ、次作の予定も延期になる?
つまり取材には当分行くことはない。
だから、安全、安心・・・ホッ。
じゃねえだろ!
仕事になんないじゃんよ!
反日デモやっても、結局は自分たちにツケが戻ってくるのに・・・。
中国の皆さん、もう少し建設的な考え方をしましょうよ。

そうして考えてみると、自分たちは結構危険な仕事をしているのかもしれない。

空中で何回転もするアクロバット飛行機に同乗したり・・・
「まあ、墜落は1年に1回くらいかな。この間墜ちたばかりだから当分大丈夫だよ」
って、やっぱり墜ちてるんじゃん。

ゲージに入ってはいるものの、
大きな鮫がたくさん泳ぐ海
に入ったり・・・

立っていられないほど揺れる
嵐の海をクルージング
? したり・・・

SARS
鳥インフルエンザが話題になっていた
香港へ取材に行ったり・・・

ひとつひとつ 挙げていたらきりがない。

何よりも、平静を装ってはいるけど、
毎回、飛行機の離着陸時には肝を冷やしている。
安全だと思っていた日航がそうじゃないこともわかったし・・・

同行したカメラマンの機材一式が盗まれるというハプニングはあったけど,
幸運にもこれまで大きな事故というのには遭っていない。
とはいえ、電車事故や昨今の地震による災害など
人の運命なんて、いつ、どこで、どうなるかわからない。

だからこそ、いつ死んでも悔いの残らないよう
みなさん、毎日を精一杯生きましょうね。
って、できるかな、俺?

(12/05/2005)


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