Column

#24


by marcy B  

 

時を越えて


先日、実家に帰った際、机の引き出しから
「SEIKO5SPORTS」
という自動巻の腕時計が出てきた。
30年も前、中学の入学祝いに父からもらったのもので、
いつまでこの時計を使っていたか自分でも覚えていない。
少なくとも20年は使ってないはず。
果たして動くかどうか、しばらく腕にしてみることにした。
すると、数日経ってもほとんど誤差がなかった。

凄い! さすが世界のSEIKO。

20年の時空を越え、何事もなかったかのように時を刻んでいる。

いまは亡き父からもらったということもあり、
早速、オーバーホールに出した。
応対してくれた担当者の話しだと、30年近く前の製品なので、
何かあっても部品交換は多分できないだろうという。
いずれにしろ、油も固まってしまているということだったので分解清掃をお願いした。

古いといえば、高校時代に清水ジャンプで購入した、
nikeLATHER CORTEZ-DXの箱も残っていた。
残念ながら靴は見つからなかったが、
大事に箱を事務所へ持ち帰った。
現在のナイキは大文字でNIKEだが、
当時のロゴは小文字でnikeだった。
しかも箱には「MADE IN JAPANの涙チョチョ切れる文字が。
そんな能書きを語っても、
わが妻も事務所の女性スタッフたちも半ば呆れ顔。
この箱の価値は、わかる人にしかわからないのだ。
不遜な妻は、
「ネットオークションに出したら、売れるかな?」
など鬼嫁的発言をしていた。

そんな折り、芥川貴之志氏著の「BlueRIBBONS」という
ナイキの誕生秘話物語が発売された。
写真満載、ナイキファン必見の1冊
泣けます、太鼓判です!是非に。

そういえば、nikeを買った当時、映画「STAR WARS」が公開されていた。
その時、「POPEYE」誌で、この映画シリーズが完結するのが21世紀初頭になると紹介されていて、
なんて気の遠くなる話しだと思ったのを覚えている。
無茶苦茶で実現不可能な戯言だと思っていた。
それが今年の夏、最終章が公開予定になっている。
うーん、記憶の浦島太郎状態、タイムマシンにでも乗ったような気が一瞬した。
はぁーっ、歳とったな・・・。
と、その割にはまだ趣味に走るか・・・。
Don't Stop Running!

(01/03/2005)


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