Column

#22


by marcy B  

 

25 hour


昨日(8日)、
「子どもの生活リズムとあそび ー乳幼児の心を豊かに育てる為にー」
という保育園が主催した講演会を拝聴した。
講師は、テレビでお馴染みの聖徳大学短期大学部保育科助教授・鈴木みゆき先生。
近年、夜更かしの子どもが増加しているが、
それによる影響が体にも、心にも多大にあるということで各方面で話題になっている。
それは大変と、親バカ夫婦は平日でありながら
ノコノコと出かけて行った。
1時間30分の講演時間も鈴木先生のユーモアにあふれたトークにより、
あっという間に過ぎてしまった。
しかも、「へえ」ボタンの連打という大変参考になる貴重なお話だった。

興味深かったのは、2歳児の59%が午後10時以降に寝ているという。
残念ながらわが息子もこのうちの1人だ。
子どもは生まれて4ヶ月からGH(Growth Hormone=成長ホルモン)が
寝ている間に脳内で分泌するようになり、その分泌のピークが深夜12時ごろだという。
なので少なくとも午後9時30分迄には寝るようにするのが望ましいという。
「寝る子は育つ」というが、まさにその通りなのだ。
ただし、子どもは放っておくといつまでも寝ないので、
「寝かしつける」のが大事だという。

「寝かしつける」とは、躾(しつけ)なのだ。

まさに温故知新、目からウロコ状態。

また、人間の脳はなぜか1日が25時間になっているという。
なのでそのまま25時間でいると、どんどんずれていってしまうことになる。
そうなると昼夜の区別がごちゃごちゃになってしまうが、
良くできたもので、朝起きることで脳がリセットされるのだという。
ただし、朝10時を過ぎてしまうとリセットができないという。
朝も8時には起こすことが大事なのだ。
つまりは子どものリズムを守ることで、
心身共に安定した状態になるのだ。
夜更かしの子どもは、当然、朝起きるのが遅い。
25時間計がリセットされないと、
精神的に不安定になり、
すぐに切れて暴力をふるったりするようになってしまうという。
イライラ状態は、寝不足の大人とかわらない。

加えて人間にとって大切なメラトニンの分泌は5歳までがピークだという。
やはり出やすい環境、
つまり毎日規則正しいリズムの生活が不可欠なのだ。
もっとも、これは大人であるわれわれも同じ事ではあるのだ。
最近、悲惨な事件が頻発している。
簡単に人を殺してしまうのも、
25時間計が影響しているのはないか。
ちゃんと寝てないジャック・バウアーは、
25時間計が狂っている、
と思うのはわたしだけ? 

(08/02/2005)


※この講演の模様をフジテレビ「特ダネ」が撮影にきていたので、近々、放送されると思います。


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